「キャンプ、行ってみたいんだけど……道具もないし、設営できる気がしないし、そもそも私が向いてるのか分からん」。この状態の人、めちゃくちゃ多いです。分かります。私も最初はテントを立てられる自信が1ミリもありませんでした。
そこで選択肢に挙がるのがグランピング。道具ゼロ、設営ゼロ、なんなら料理もゼロでアウトドアの雰囲気だけ味わえる、あの魔法みたいなやつです。ただ、いいことばかりではありません。今回はグランピングとキャンプ、初心者ファミリーはどっちから始めるべきか、費用も含めて正直に整理します。
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結論:最初の1回はグランピングが無難。でも全員にではない
先に結論。「アウトドアが自分の家族に合うか分からない」段階なら、グランピングから入るのが合理的です。理由はシンプルで、道具を買ってから「うち、向いてなかったね」となるのが、いちばん高くつくからです。10万円分の道具が押し入れの肥やしになる悲しみ。
ただし、「もう行く気満々」「焚き火がやりたい」「年に何回も行きたい」という家族なら、最初からキャンプでいい。この見極めが今回の本題です。
グランピングとキャンプ、何が違う?
| グランピング | キャンプ | |
|---|---|---|
| 道具 | 不要(施設が全部用意) | 自分で用意 |
| 設営 | なし | 自分でやる |
| 食事 | 用意されることが多い | 自分で作る |
| 1泊の値段 | 高い | 安い |
| 初期費用 | ゼロ | まとまった額が必要 |
| 自由度 | 低い(決まったことをやる) | 高い(何をやってもいい) |
| 天候リスク | 小さい(建物がある) | 大きい |
ざっくり言えば、グランピングは「アウトドア風のホテル」、キャンプは「自分で全部やる遊び」。似ているようで、実は別のレジャーだと思ったほうが正確です。
費用のリアル:どっちが安いかは「回数」で決まる
ここがいちばん大事なところ。1泊だけ見ればグランピングが高い。でも初期費用まで含めると話が変わります。
目安として(施設や地域で大きく変わるので、あくまで参考値です)、
- グランピング……1人1泊あたり1.5万〜3.5万円くらいが目安。食事つきが多く、道具代はゼロ。
- キャンプ……オートキャンプ場のサイト代は1区画1泊4,000〜7,000円ほど。ただし道具一式を揃えると初期費用が最低5万円前後から。
つまり、こういうことです。
- 年に1回しか行かないなら、道具を買うよりグランピングのほうが安く済むことすらある
- 年に3回、4回と行くなら、道具を買ったほうが早い段階で元が取れる
「安いのはどっち?」という問いには、「何回行くかによる」としか答えられません。身も蓋もないですが、これが真実です。キャンプ側の費用内訳は夏キャンプの費用はいくらかかる?で細かく出しています。
グランピングが向いている家族
- アウトドアが家族に合うか分からない……お試しとして最適。合わなければ、それで終われます。
- 子どもがまだ小さい……ベッドがあって、トイレが近くて、空調がある。この安心感は絶大です。
- 夫婦のどちらかが乗り気じゃない……これ、地味に重要。快適さから入ると、反対派が味方になることがあります。
- 年に1〜2回しか行かない……道具の置き場所も維持も要りません。
- 親世代と一緒に行く……祖父母を地面に寝かせるわけにはいきません。
キャンプが向いている家族
- 焚き火がしたい……これに尽きます。グランピングにも焚き火はありますが、「自分で火を育てる」感覚はキャンプのもの。
- すでに行く気が固まっている……年3回以上行くなら、道具を買ったほうが確実に安い。
- 自由に過ごしたい……何時に飯を食おうが、何もしなかろうが自由。この自由が好きな人は、グランピングだと物足りません。
- 子どもに「不便」を経験させたい……火をおこす、水を汲む。不便の中でしか育たないものがあります。たぶん。
いちばん賢いのは、この順番
で、ここからが本題かもしれません。グランピングかキャンプか、二択で考えなくていいんです。おすすめはこの階段。
- グランピングで「アウトドア、いいな」を確認する……道具ゼロ・リスクゼロ。ここで家族が乗り気になるかを見る。
- 手ぶらキャンプ(レンタル)でキャンプを体験する……設営や焚き火をやってみて、それでも楽しいかを確かめる。詳しくは手ぶらキャンプ完全ガイドで。
- 気に入った道具から少しずつ買う……ここまで来たら、もう失敗しません。テント選びから始めるのが定番です。
この順番なら、各段階で「やめる」判断ができます。いきなり10万円の道具を買って後悔する人は、たいてい1段目と2段目を飛ばしています。特に高い買い物(寝袋・ポータブル電源)は、レンタルで試してから買うのが確実です。
グランピングの注意点も正直に
- 高い……ホテル代だと思えば納得できますが、「キャンプは安い遊び」と思って調べると驚きます。
- 自由度は低い……食事の時間が決まっていたり、できることが決まっていたり。それが快適さの裏返しでもあります。
- キャンプの練習にはならない……設営も火起こしもしないので、キャンプスキルは身につきません。あくまで別のレジャーです。
- 人気施設は埋まる……連休はかなり早い段階で埋まります。行くと決めたら早めに。
気になったら、まずは近場の施設を眺めてみるのがおすすめです。「思ったより手が届く」施設もあれば、「これはさすがに贅沢だな」という施設もあって、見ているだけでも家族の好みが見えてきます。
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まとめ:正解は家族によって違う
まとめると、
- 合うか分からない・子が小さい・年1〜2回 → グランピング
- 焚き火したい・年3回以上・自由に過ごしたい → キャンプ
- 迷っているなら → グランピング → 手ぶらキャンプ → 道具購入の順番
どっちが上とか下とかではなくて、単に別の遊びです。両方やってる家族もたくさんいます。夏はキャンプ、冬はグランピング、みたいな使い分けも賢いやり方。
いずれにせよ、家族で外に出て、同じ空を見上げる。それができれば、手段はなんでもいいんじゃないでしょうか。道具の有無で思い出の価値が決まるわけでもないですしね。まあ、道具は増えますけどね。増えるんですよ、なぜか。

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