年越しキャンプのすすめ|年末年始を家族で過ごすための準備と注意点

キャンプスタイル・季節

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管理人です。年末年始をキャンプ場で過ごす。聞いた瞬間は「正気か」と思うんですが、やってみると想像以上に良いです。何がいいって、とにかく空いている。夏なら予約が取れないような人気サイトが、しんと静まり返っています。

それに年末年始って、家にいると意外と忙しいんですよね。掃除して、買い出しして、親戚が来て、テレビを見て、食べて寝て。気づいたら3が日が終わっている。あの独特の慌ただしさから物理的に離脱できるのが、年越しキャンプの隠れた効能です。

ただし、真冬です。しかも年末年始は営業しているキャンプ場が激減するという固有の問題があります。今回は、そのあたりの実務を含めてまとめます。まあ、読んでください。


年末年始キャンプの、いいところ

  • とにかく空いている……営業しているキャンプ場が少ないぶん人は分散しますが、それでも夏の混雑とは比較になりません。静かです。
  • 空気が澄んでいて、星が異常にきれい……冬は大気中の水蒸気が少ないので、星がくっきり見えます。1年でいちばん夜空が良い季節です。
  • 焚き火が本気で気持ちいい……夏の焚き火は暑いだけですが、冬は火のありがたみが違います。
  • 虫がいない……ゼロです。この解放感は大きい。
  • 子どもにとって「特別な年越し」になる……毎年同じような年越しの中で、この1回だけは確実に記憶に残ります。

最後のやつが、たぶん本命です。テレビを見ながらの年越しは覚えていなくても、焚き火の前で年を越した夜は覚えている。コスパのいい思い出づくりだと思います。


最大の関門は「営業しているか」です

ここが年末年始キャンプの、いちばん現実的な壁です。装備の話より先に、これを片付けてください。

多くのキャンプ場は年末年始に休業します。とくに自治体や公社が運営する公的な施設は、12月29日から1月3日まで閉まるところが目立ちます。そもそも「冬季閉鎖」で、11月や12月から春まで開けていない場所も珍しくありません。

つまり、選択肢がぐっと狭まったうえで、その少ない枠を全国のキャンパーが取り合うという構図になります。人気サイトは早い段階で埋まります。

探すときの順番

  1. まず営業カレンダーを見る。予約サイトの空き状況より先に、公式サイトです。空いているように見えて、そもそも休業ということがあります。
  2. 民間の通年営業キャンプ場を軸に探す。公的施設より、民間のほうが年末年始も開けている確率が高いです。
  3. 電源サイトの有無を確認する。真冬なので、ここは妥協しないほうがいいです。
  4. 予約は秋のうちに。11月には動いておきたいところです。

それと売店と周辺のお店も休みます。「足りなければ現地で買えばいい」が通用しません。年末年始はスーパーもガソリンスタンドも営業時間が読めない。買い物は出発前に全部済ませてください。ここは本当に注意です。

ポイントまとめ

  • 公的施設は12/29〜1/3が休業になりがち。まず営業日を確認する
  • 民間の通年営業キャンプ場+電源サイトを軸に探す
  • 売店も周辺店舗も休む。買い出しは出発前に完了させる

装備は「真冬仕様」で考えてください

年末年始は、1年でいちばん寒い時期に片足を突っ込んでいます。11月の感覚で行くと痛い目を見ます。

装備の考え方そのものは冬キャンプデビューの始め方に書いたとおりですが、年末年始でとくに効いてくるのは次の3つです。

  • 地面からの冷え対策……マットやコットは最優先。氷点下だと、地面はもはや冷たい板です(コットの選び方
  • 電源サイト+電気毛布……これが真冬の現実的な最適解。ポータブル電源を買わなくても、コンセントがあれば解決します(電気毛布の選び方
  • 着替えを多めに……冬は洗濯も乾燥もできません。濡れたら替えるしか手がない(着方はレイヤリング実践編

寝袋やテントなど高いものは、買う前にレンタルで試すのが賢いです。年末年始は貸出も混むので、こちらも早めに動いてください。

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年越しらしさは、料理で出す

せっかくの年末年始なので、それらしいことをやりましょう。凝る必要はありません。

大晦日:年越しそば

これは外せません。そばは茹で時間が短く、めんつゆで味が決まるので、寒空の下でも失敗しません。天ぷらはスーパーの惣菜を持っていって、温め直せば充分です。

茹で汁の処理だけ気をつけてください。地面に撒かない。排水は決められた場所へ。冬は凍って滑るので、なおさらです。

元日:お雑煮と焼き餅

お雑煮は、家で作るより簡単です。だし・餅・具材を持っていって、鍋で煮るだけ。そして焚き火で焼く餅が、これが異様にうまい。ぷくっと膨らむのを子どもが見ているだけでイベントになります。

おせちを少しだけタッパーに詰めて持っていくのもおすすめです。全部は要りません。かまぼこと黒豆と伊達巻があれば、それだけで正月の顔になります。

あったかい汁物のバリエーションは具だくさん鍋・スープ3選に、焚き火で作るおやつは焚き火おやつ7選にまとめています。焼き芋も焼き餅も、原理は同じです。

ポイントまとめ

  • 年越しそばは茹で時間が短く、冬キャンプ向き
  • お雑煮は煮るだけ。焚き火の焼き餅が主役になる
  • おせちは全部要らない。3品だけで正月の顔になる

凍結と移動。ここだけは真面目に

年末年始キャンプでいちばん危ないのは、寒さそのものより移動です。

  • ノーマルタイヤで冬の山道に入らない。行きは晴れていても、帰りに路面が凍ることがあります。冬用タイヤかチェーンは前提です。
  • 朝の路面凍結を計算に入れる。日陰のカーブが凍ります。撤収を急いで早朝に出るより、日が当たって溶けてから動くほうが安全です。
  • 予報が崩れたら、迷わず中止。年末年始は救援も混みます。宿泊費を惜しんで立ち往生するのは割に合いません。

水まわりも凍ります。炊事場の水が出ない、ということが普通に起きるので、飲料水はポリタンクで多めに持っていってください。ウェットティッシュも多めに。手を洗う場面を減らせます。

それと、テント内で火器を使うなら換気と一酸化炭素チェッカーを必ず。寒いからと締め切るのが、いちばん危ない行動です。


それでも不安なら、コテージで年を越す

ここまで読んで「やっぱりテントは怖い」と思った方、その感覚は正しいです。無理をする必要はまったくありません。

コテージやバンガローで年を越す、という手があります。暖房のある部屋で寝て、昼と夜は外で焚き火をする。これでも「キャンプ場で年越しした」という体験は充分に成立します。子どもにとっては、テントかコテージかより「いつもと違う場所で年を越した」ことのほうが大事です。

1年目はコテージ、慣れたらテント。この順番でいいと思います。ハードルは下げられるだけ下げて、まず1回行ってみるほうに価値があります。


まとめ

  • 年末年始は営業しているキャンプ場を探すところから。予約は秋のうちに
  • 売店も周辺店舗も休む。買い出しは出発前に全部済ませる
  • 装備は真冬仕様。電源サイト+電気毛布が現実的な最適解
  • 年越しそばとお雑煮で、それらしさは充分に出る
  • 凍結と移動がいちばんの危険。無理なら迷わず中止する
  • 不安ならコテージでいい。まず1回行くことが大事

冬キャンプそのものが初めてという方は、いきなり年末年始ではなく冬キャンプデビューの始め方から読んでみてください。11月に1回慣らしておくと、年越しが一気に現実的になります。持ち物は秋冬キャンプの持ち物チェックリスト、朝の結露は結露対策もどうぞ。

静かな夜に、焚き火を眺めながら年が変わる。テレビの音も、親戚の話し声もない。ぜいたくな年越しです。じゃあまた。

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