管理人です。夏キャンプで一番気をつけなければいけないことは何だと思いますか。虫でも、食中毒でも、テントの設営でもないです。熱中症です。これが一番怖い。虫に刺されても死なないですが、熱中症は放置すると命に関わります。キャンプ場という「病院から遠い場所」にいるときにそれが起きると、シャレにならないです。
熱中症は「対策をしていなかった人がなるもの」ではないです。対策をしていても、なる人はなります。ただ、正しい知識と準備があれば、リスクをかなり下げられます。今回は家族で夏キャンプをするときに気をつけたい、水分補給と休憩のコツを5つ紹介します。知っているだけで全然違います。
熱中症とは何かを整理しておく
熱中症は、高温多湿の環境で体の熱を外に逃がせなくなって起きる症状です。体温が上がり続けると、頭痛、めまい、吐き気、けいれん、最悪の場合は意識障害まで起きます。真夏のキャンプ場は気温が35度を超えることもあって、テントの中は外より暑い。体が休まる場所がない状況で長時間いると、知らないうちに体が限界に近づきます。
特に子どもは体温調節機能が未発達で、大人より早く熱中症になります。しかも自分で「体がおかしい」と気づけないことが多い。遊びに夢中になって水分を摂るのを忘れる。そのまま顔が赤くなっていても「暑いね」で済ませてしまう。大人が意識的に観察して、先手で対策を打つ必要があります。
水分補給と休憩の5つのコツ
① 喉が渇く前に飲む
熱中症対策の基本中の基本です。「喉が渇いた」と感じたときは、すでに体内の水分が不足しています。感覚が追いついていないだけで、体はもっと前から水を欲しがっている。喉の渇きを感じる前に、定期的に水分を摂る習慣をつけることが重要です。
目安は20〜30分おきにコップ1杯(約200ml)程度です。タイマーを使うと忘れにくいです。子どもは特に「飲みなさい」と言っても飲まないことが多いので、「みんなで一緒に飲む時間」を作ると飲んでくれます。儀式みたいにすると子どもは意外と乗ってきます。
② 水だけでなく塩分と電解質を補給する
汗をかくと水分だけでなく塩分も失われます。水だけを大量に飲むと、体内の塩分濃度が下がって「低ナトリウム血症」になることがあります。頭痛や吐き気が起きる。水を飲んでいるのになぜか体調が悪くなるパターンがこれです。
対策は経口補水液やスポーツドリンクを水と交互に飲むことです。経口補水液は塩分と糖分のバランスが体への吸収に最適化されています。普通のスポーツドリンクより塩分濃度が高い。味が薄くてまずいと感じる人が多いですが、体調が悪いときほど「おいしい」と感じます。逆に「おいしくない」と感じているうちは体が正常だということです。塩分タブレットもコンパクトで持ち運びしやすいのでおすすめです。
③ 午前10時〜午後3時の炎天下活動を避ける
一日の中で最も気温が高く、日差しが強い時間帯があります。午前10時から午後3時です。この時間帯に炎天下で活動し続けるのは体への負担が大きいです。キャンプではちょうどこの時間にBBQや川遊びをやりたくなりますが、ここが踏ん張りどころです。
この時間帯は日陰で休む時間にする。タープを張って、その下で昼寝するか読書する。「何もしない時間」をキャンプの計画に最初から入れておくのが正解です。「のんびりするためにキャンプに来た」という解釈で自分を納得させてください。実際その通りなので、無理な解釈ではないです。
④ 子どもの体調変化を大人が先に察知する
子どもは自分で「熱中症かもしれない」と判断できません。遊びに夢中で気づかない。気づいてもそれを伝えない。親が定期的に観察して、先手で対策を打つ必要があります。
チェックするポイントはこれです。顔が赤くなっていないか、汗をかいていないのに元気がなくなっていないか、機嫌が急に悪くなっていないか。特に「汗をかいていないのに体が熱い」状態は危険信号です。汗で体温を下げる機能が限界を超えているサインです。こうなったら即、日陰に移動させて冷やしてください。首の後ろや脇の下を濡れタオルや保冷剤で冷やすと効果的です。
⑤ 初期症状を見逃さず、すぐに休ませる
熱中症は初期段階で対処すれば回復が早いです。重症になってからでは手遅れになることがある。初期症状を知っておいて、出たらすぐに動くことが重要です。
- 頭痛 「頭が痛い」は熱中症の最初のサインのひとつです。子どもが突然「頭が痛い」と言ったら、熱中症を疑ってください
- めまい・立ちくらみ 急に立ち上がったときのめまいとは違います。じっとしていてもふらつく感じは危ない
- 吐き気・嘔吐 食べすぎや車酔いと間違えやすいですが、炎天下の後に吐き気が出たら熱中症を疑う
- 体のだるさ・やる気のなさ 子どもが急に「遊びたくない」「休みたい」と言い出したら、体が限界に近づいているサインかもしれないです
これらの症状が出たら、涼しい場所に移動、水分と塩分の補給、体を冷やす、の3つをすぐにやってください。症状が改善しない、意識がはっきりしない場合は救急車を呼ぶ判断を躊躇わないでください。キャンプを続けることより、命の方が大事です。当たり前のことですが、現場ではその判断が難しくなることがあります。
持っていくと安心なもの
- 経口補水液(ORS)または粉末タイプ スーパーやドラッグストアで買えます。粉末タイプはコンパクトで持ち運びしやすい
- 塩分タブレット 小さくて軽い。子どもでも食べやすいものが多い。活動中のこまめな補給に向いている
- 保冷剤・冷却シート 首や脇の下を冷やすのに使う。冷却シートは貼るだけで体感温度が下がる
- 体温計 体温を数字で確認できると対処の判断がしやすい。38度以上の場合はそれ以上の活動は控える
まとめ
夏キャンプの熱中症対策、5つのコツを紹介しました。喉が渇く前に飲む、塩分と電解質も補給する、炎天下の時間帯を避ける、子どもの体調変化を察知する、初期症状を見逃さない。どれも「知っていれば今日からできる」ことです。
夏キャンプは暑いです。暑いのは仕方ないです。でも対策次第で、その暑さの中でも楽しく過ごせます。準備が整っていれば、暑さを「キャンプの醍醐味の一つ」として受け入れられる。倒れてからでは遅いです。元気なうちに準備してください。じゃあまた。

コメント